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●2001年11月6日
「ニビシの謎」
「あ!ニビシになってる!」
春樹が叫んだ。朝学校に行くために53段の階段を下り、駐車スペースに辿り着いたときのことだ。見ると我が家のマグナのエンブレムが壊れている。一番上の菱形がポッキリとなくなっていて、三菱が確かに「二菱」になっている。つい最近後ろに付いている「MAGNA」の「A」と「executive」の「utive」が紛失したばかりだ。
コレはもう明らかに誰かのいたずらに違いない。私はいらずら好きだが、こういうものを壊すやり方は全然好きじゃない。自分が楽しい気分になるために物を壊したり人を不快にさせたりするのは、いたずらっ子の風上にも置けない。何週間か前にチップス泥棒に入られたばかりなだけに、ちょっと過敏になって嫌な気持ちにもなろうというものだ。「・・・まさか同一人物の仕業じゃないよねぇ、チップスしか盗れなかったから腹いせに・・・?」「考えすぎ!腹いせだったら同じ窓ガラスを割るよ」肇の見解は冷静だ。
春樹と手をつないで学校まで25分の道のりを歩きながら、それでも私は明るい気持ちだった。春樹は鼻の穴を膨らませて憤慨しているが、彼の「ニビシ」発言がその質の悪い嫌がらせを、やりすぎたいたずらに塗り替えたのだ。
オイ、ノータリンどもめ! おまえ達なんかより我が家の5歳児の方が何百倍も上等なんだから覚えておけ! そしてそんなことばっかしてないで学校に行け!
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