|
我が家に泥棒が入った話は皆さんご存知でしょう。・・・ご存知の方はご存知でしょう・・・(そうでない方は“グッダイオキナワ”のバックナンバー“ラッキー・ケチャップ”参照) 後日裏庭のフェンスを直していた肇が「オーイ、理江」と嬉しそうに私を呼びます。洗濯物を干していた私は「ん?」「チップスの空き袋が落ちてる、この大きな木の根方に。二枚落ちているから犯人は二人組だったんだな」 私はのどチンコが見えるほどの大笑いをしました。多分犯人はまだ子供でしょう。ロンドリーのガラス窓に石を投げつけて、人が出てくるかどうかしばらく待つ。そして割れた部分から手を突っ込んで留め金をはずし、窓を開けて侵入(我が家の窓は壊れていて、留め金をはずすと上の部分がガタァーン!と落ちるのです。犯人がそれで腕を切らないで幸いでした)。首尾よく侵入したところで肇が帰宅したのでしょう。きっとマブイを落とすほど肝を冷やしたに違いありません。ロンドリーで息を殺して様子を見ながら、今自分たちが入ってきた割れたガラス窓から逃げようか、咄嗟に思いを巡らせたに違いありません。でもその内家人がトイレに入って静かになったので気持ちが大きくなり、駄賃のつもりで目に付いたチップスをかっさらってロンドリーのドアからでたのでしょう。すぐそこに裏口があるのは外から見て知っていたでしょうから。生意気にもドアに指しっぱなしになっていた鍵を持っていったのはやりすぎでしたね。それから敷地のすぐ外側にある大きな木の下で二人並んでしゃがみ込み、チップスを食べたのでしょうか。肇が台所の冷蔵庫や戸棚をバタバタ開け閉めしたり、水を出したりしている音を聞いて、そのまま踵を返したのでしょう。 やはり子供だったのだと思います。「この家に押し入ろう」というのではなく、ただブラブラ歩いていて、たまたま入りやすそうな家があったから試してみた、程度の出来事なのでしょう、彼らにしてみれば。腐れ外道のような我が友は、大学生の頃に授業の後大教室で財布を見つけ、中の紙幣だけ抜き取って財布をゴミ箱に棄てたら、向こうから今棄てた財布の中に入っていた学生証の青年が小走りにこちらにやってきて空の教室に入っていった、という経験を持っています。そんな悪党も今では立派な会社員、二児の父です。人の物を盗る人と盗らない人の明確な違いはどこにあるのでしょうか? 今日のエッセイ担当は、女将でした。かしこ。 |
|
|